ロブサン・タブキー氏は2023年6月、亡命チベット人からの本を出版したとして逮捕された。
チベットのRFA (Radio Free Asia、ラジオ・フリー・アジア) より
2024年09月13日
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チベット国内の二つの情報筋がラジオ・フリー・アジアに語ったところによると、僧院の図書館の司書として働いていたチベット仏教僧侶が「秘密」裁判で懲役3年の判決を受けた。
警察は2023年6月に「分離主義活動」に関与した疑いでロブサン・タブキー氏(55)を逮捕した。
警察は、タブキー氏が中国南西部の四川省ンガバ県にあるキルティ僧院の図書館を担当していたときに、亡命チベット人コミュニティの書籍を所持して再出版したこと、および同地域外の人々と接触していたとして、タブキー氏を告発した。
中国政府は、チベット国内のチベット人が地域外の人々と接触したり、亡命チベット人コミュニティや中国が「分離主義者」とみなすチベットの精神的指導者ダライ・ラマと関わることを違法とみなしている。
タブキー氏に対する具体的な告発内容は不明だが、情報筋によると、チベットで「発禁書籍」を出版し、「外部勢力」と接触したという過去の容疑に関連している可能性が高い。
タブキー氏の家族は最近この判決について知ったが、同じ情報筋によると、政府は裁判の日付や罪状の内容についての情報を提供していない。
中国の刑事訴訟法によれば、通報が捜査の妨げになる可能性がある国家安全を脅かすとみなされる犯罪や事件を除き、拘留中の家族には逮捕後24時間以内に通報されなければならない。
ラジオ・フリー・アジアはンガバ県公安局に確認を求めたが、当局者は名前を明らかにせず、タブキー氏に関する情報もないと述べた。
同じ情報筋によると、タブキー氏が2023年に逮捕される前に、警察は繰り返しタブキー氏を召喚し、彼の「分離主義活動」の疑いについて尋問していた。
タブキー氏は、2008年以来多くの抗議活動や親チベット政治活動の舞台となっているンガバ県メルマ郡の出身である。
この英語版はロザンヌ・ゲリン氏 と マルコム・フォスター氏 が編集し、RFA チベット語版は テンジン・ペマ 氏が編集した。
(翻訳:samsara)