2023年12月30日
東京:チベットハウス・ジャパンが、東京で学び、働くチベット人学生のために、チベット問題に関するワークショップ(勉強会)を開催した。このワークショップの目的は、若いチベット人に、チベット問題についての認識と学びを深めてもらい、中央チベット政権(CTA)の活動とチベットの状況についての最新情報を伝えることである。
チベットハウス・ジャパン代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士は参加者を歓迎し、チベット人が亡命生活を余儀なくされている理由とチベット内のチベット人が今もなお抑圧的な共産主義政権の下で苦しんでいることについて説明した。博士は参加者に、チベット問題を進展させ、日本の人々の支援を集めるために活動するという彼らの使命についての認識を促した。「あなた方は、専門分野においても日本語についても質の高い教育を受けています。CTAは皆さん全員が私たちの祖国の自由と正義のための戦いにおいて重要な役割を果たしてくれることを強く望んでいます」と語った。
博士は参加者に、チベットの歴史や文化についての本を読み、チベットハウスとCTAのホームページからチベットの最新情報を常に把握しておくようアドバイスした。そして、中国の植民地的寄宿学校、国家宗教事務局令第19号、及び最近の愛国教育法についても説明した。
チベットハウスのタシ・ヤンゾム事務局長が、CTA職員としての自分の経験と課題について語った。また、チベットハウス経理のツェラ氏は、自身のチベットでの生活、チベット内のチベット人の期待、そしてCTA職員として受けた教育とそこでの経験について語った。自らの実体験に基づく彼らの話は、参加者に大きな感謝をもって受け入れられた。
様々な分野で働く千葉工業大学(CIT)の卒業生たちが、現在の彼らの活動についての情報を伝えた。この度、CIT同窓会会長を退任するテンジン・クンガ氏が同窓会の活動についての最新情報を手短に説明し、新会長のヤンチェン・パルモ氏と2人のアシスタント、テンジン・チョドゥップ氏とテンジン・チョドゥン氏を紹介した。アリヤ代表は、新旧両方の同窓会幹部にカターを贈った。
CITの学生たちが自己紹介を行った。麗澤大学で学ぶドルジェ・ワンチュク氏とテンジン・ウッセル氏は、CTA職員として日本語を勉強していることについて語った。
続いて質疑応答による交流形式のセッションが行われ、参加者は日本においてチベット問題を知らしめ、活動を展開してゆくことについて議論し、質問を投げかけた。
–チベットハウス・ジャパンによる報告
(翻訳:麻雪)