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EU、第39回EU・中国人権対話で、中国によるダライ・ラマ法王の後継者問題への干渉に反対を表明

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2024年6月18日

ブリュッセル:6月16日に重慶で開催された第39回EU(欧州連合)と中国の人権対話に先立ち、2024年6月13日から15日にかけて、EU代表団によるチベットへの稀な視察訪問が行われました。

重慶でのEU-中国人権対話において、EUは、宗教指導者の選出が政府の干渉なしに宗教的規範に基づいて行われるべきであり、これはダライ・ラマの後継者についても同様であると強調しました。さらにEUは、中国、特にチベット地域における非常に深刻な人権状況についての懸念を再度表明しました。

EUはまた、中国における基本的自由、労働者の権利、強制労働の使用、適正手続きの権利の制限、司法の独立性の欠如についての根強い懸念も提起し、表現、集会、宗教や信仰の自由、女性やLGBTIの権利など、平等の権利と差別からの自由についても問題を提起しました。

伝統に従い、EUは、ゴ・シェラブ・ギャツォ氏やタシ・ドルジェ氏を含む活動家、作家、宗教指導者の個別の事例をいくつか取り上げ、中国に対して彼らの即時釈放を求めました。

人権対話に先立ち、EU代表団は、ニンチとラサを視察訪問しました。中央および地方の中国当局が企画した短期間で密度の濃いプログラムには、寄宿学校、自治体、文化的および宗教的施設、移住したチベット人家族、刑務所への訪問が含まれていました。とはいえ、今回の訪問は、個々の囚人との面会を除いて、EUの要求の大半は反映しているようです。今回の訪問は、チベット自治区の現場の現実と課題について一定の理解を得る機会となりました。

訪問後、EUは、完全なバイリンガル教育、文化遺産、アイデンティティ、チベット人の基本的自由の保護を確保するためのいくつかの勧告を提出しました。EUは、国際社会や市民団体のさらなる訪問を奨励する意向です。

リグジン・ゲンカン代表は、「EU代表団によるこの稀なチベット現地訪問は、中国によるチベットでの現在進行中の人権侵害と、チベットの言語、文化、宗教に対する容赦ない攻撃に対してEUが引き続き極度の懸念を抱いているという強いメッセージを中国に送るものである」と述べました。

人権対話では、アジア・太平洋担当の欧州対外行動庁副長官であるパオラ・パンパローニ氏と、中華人民共和国外務省の国際機関・会議局長である沈波(Shen Bo)氏が共同議長を務めました。EU加盟国は、重慶での対話にオブザーバーとして参加しました。

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                            (翻訳:ヤーマ・キリーク)