ダラムサラ
ロブサン・イエシ(チベット人政治犯で年齢は60歳代)は、ラサのチュシュル刑務所内で死亡した。2年間の禁固刑に服している最中で、昨年5月7日のGyalmo Ngulchu区での鉱山採掘に対する抗議活動に積極的に参加して刑に処されていた。パクパ・ギャルツェンは抗議活動中に死亡した抗議者の1人であり、リジンというまた別の抗議者は重傷を負って搬送入院となったが、命を取り留めたかは不明である。
報道によれば、2014年5月9日、10日から、ロブサン・イエシは他数名のチベット人とともに抗議を続けた。中国警察と公安部隊の分隊が現場に到着し、抗議活動をやめるよう脅した。抗議者たちが断固応じなかったため、チャムド地区およびゾガン地区からの指導者たちが説得の末抗議者たちを帰宅させた。しかし5月12日、抗議活動を主導したチベット人たちは強制的に連行の上拘留されおよそ1年にわたり拷問を受けた。被拘留者はその後チャムド地区で監禁され続けてきた。
その後今年5月にロブサン・イエシと他2名のチベット人である、NgaktaおよびChoeluk Tenzinは現在獄中におり、禁固2年を宣告された。
獄中でひどく鞭打たれたためロブサン・イエシは重傷を負い、健康状態の悪化からめまいに苦しんだ。最近になって、ロブサンは入院し、7月19日にその怪我が致命傷となって死亡した。中国当局は遺体を没収し遺族への引渡を拒否したが、遺族は繰り返し返還の嘆願をしていた。
地元チベット人は、ロブサン・イエシを正直で誠実な人物だと尊敬していた。ロブサンには8人の子供がおり、一家の大黒柱であった。
最近、中国政府は、有名なチベット人政治犯であるトゥルク・テンジン・デレック・リンポチェの遺体の遺族への引渡を拒否し、チベット内外のチベット人民感情を激しく逆なでさせている。
(翻訳:H)