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アリヤ・ツェワン・ギャルポ代表、東京開催の国際信教の自由サミットで、チベットにおける中国の宗教迫害問題を提起

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2024年7月23日

チベットにおける宗教迫害について聴衆に説明する、T.G.アリヤ代表

東京:2024年7月22日、米国に拠点を置く、“国際宗教の自由”(International Religious Freedom[以下IRF])が、海外および現地の共催者とともに、ホテルニューオータニ東京の会議場で「2024国際宗教の自由(IRF)サミット・アジア」を開催し、アジアにおける信教の自由について議論と討論が行われた。

このイベントは一日限りのもので、IRF元特命全権大使であるサム・ブラウンバック氏とIRF米国委員会の元委員長であるカトリーナ・ラントス・スウェット氏が議長を務めた。開会の挨拶で、サム・ブラウンバック氏は、さまざまな国から集まった講演者と参加者を歓迎し、このサミットは、アジア地域の権威主義体制の下で行われている信教の自由の侵害について議論を行い、それを是正するための重要な人権活動であると述べた。

「中国共産党は現在、3つのジェノサイドを行っています」とブラウンバック氏は語った。「チベットでは、チベット仏教徒が何十年にもわたって疎外され、迫害され続けてきました。ウイグル人の大部分を占めるイスラム教徒と、法輪功学習者も残忍な扱いを受けています。彼らは皆、自分の信念と信仰を実践する権利を持っているのです。私たちが立ち上がって彼らのために声を上げなければ、次は私たちの番になるでしょう。」

サミットは4つのテーマと基調講演で構成され、講演を行ったマイク・ポンペオ元米国務長官は、アジアにおける信教の自由の地政学的重要性について語った。台湾の頼清徳(ウィリアム・ライ)総統は、オンラインで演説を行った。4つの主要な内容は、アジア地域におけるジェノサイドの影響、宗教的多元主義、アジア民主主義のもとでの信教の自由の宣言、権威主義体制下での信教の自由に関するものであった。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士は、パネリストの一人として出席し、この地域におけるジェノサイドの影響について語った。アリヤ博士はチベットの現状と、中国共産党政権が70年以上にわたってチベット人のアイデンティティ、文化、宗教を破壊し続けてきた経緯を説明した。そして、ラルンガルとヤチェンガルの僧院群が公然と破壊されたほか、チベット東部のカム地方で高さ約30メートルの仏像、高さ約10メートルの弥勒菩薩像と高さ約14メートルのパドマサンバヴァ師像が解体されたことについても語った。博士はチベットの宗教上の問題、特にダライ・ラマ法王の転生者選出に関して中国が干渉していることを訴えた。

アリヤ博士は、最近の「チベット・中国紛争解決促進法」について、この場を借りて米国議会と政府に感謝を伝え、他の民主主義諸国にも同様の支援を求めた。

アジアのさまざまな宗教団体の代表者が、自分たちが母国で直面している信教の自由の侵害と弾圧について語り、国際的にどのような対処が必要であるかについて説明した。主催者は、信教の自由の重要性と、偉大な文明は宗教を起点として成長・発展してきたことについて述べた。

サミットのチケットは完売し、主催者と参加者からは大変満足のいく有意義な学習体験であったとの感想が寄せられた。また、この地域を統治する政権に対し、宗教迫害と人権侵害を中止するよう求める声があがった。

このサミットの映像の完全版は、下記のリンクからYouTubeでご視聴いただけます。:IRF Asia 2024

-ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告

「権威主義体制下における信仰の自由」に関する討論の議長を務める香港ウォッチのベネディクト・ロジャーズ氏
参加者を歓迎する米国のサム・ブラウンバックIRF元米国元特命全権大使

 

マイク・ポンペオ元米国務長官による講演
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表のアリヤ博士、サム・ブラウンバック氏、ワシントン・タイムズ財団のマイケル・ジェンキンス博士

オリジナル記事


                                        (翻訳:麻雪)