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ダライ・ラマ、安全上の懸念のため訪欧を中止

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2001年10月5日
チェコ共和国プラハ(AP通信)

先月のアメリカ同時多発テロ攻撃によって安全上の懸念が生じたため、ダライ・ラマは10月に予定されていたヨーロッパ4カ国への訪問を中止したと、法王が出席予定だった国際会議の主催者が金曜発表した。

ダライ・ラマは、10月10日から23日まで、フランス、チェコ共和国、スロヴェニア、クロアチアを訪問予定だった。

プラハの会議運営組織に届いた書簡によれば、ダライ・ラマの訪欧中止は、「最近のアメリカのテロリスト攻撃後の国際情勢と、訪問予定地域における戦争勃発を考慮してのことである。」

この書簡は、「フォーラム2000」の報道担当ズザナ・ボエモヴァからAP通信に発表された。同会議は1997年以来毎年行われており、指導的政治家、哲学者、著名な宗教家たちが世界各地から集まって人類の未来を論じ合うものである。

今年の会議は人権がテーマで、10月14日から17日まで開催される予定である。

ダライ・ラマは昨年の会議で、単一の哲学、単一の宗教があらゆる人々の必要に答えることはできないと述べながらも、憐れみ、愛、許し、寛容、自制はすべての宗教に共通する価値であると強調した。