(2014年2月22日 CTA)
ワシントンDC 2014年2月21日:ダライ・ラマ法王は今朝、ホワイトハウスでオバマ米大統領と会談した。チベット仏教最高指導者と現米大統領の会談は、同じくホワイトハウスでの2010年2月18日、2011年7月16日の会談に続き、今回が3度目となった。
1時間近い会談の中で法王は、人間の価値の向上、異宗教間の対話の推進、チベット人の独特な文化や豊かな伝統の保護に関する自らの核となる活動について述べられた。二人の指導者はまた、道徳観や指導者論、21世紀の倫理的指導者の新しい世代をどのように育成するか意見を交換した。
オバマ大統領は、法王との会談が再び実現して光栄であると述べ、チベットの独特な宗教、文化、言語の伝統の保護への支持をあらためて表明した。また大統領は法王の中道アプローチの政策も支持しており、中国政府は前提条件を設けずに法王の代理者との建設的な対話を持つべきだと繰り返し述べた。ダライ・ラマ法王は大統領にチベットについて尋ねられ、現状を説明された。これを受け大統領は、チベットと中国のチベット人居住区における人権問題の状況悪化について深い遺憾の意を表した。
政治最高指導者ロブサン・センゲ主席大臣はダライ・ラマ14世法王猊下とオバマ大統領の会談について次のように述べた。「オバマ大統領が中道アプローチ政策と前提条件を設けない建設的な対話を強く支持したことを歓迎します。今回の会談はチベットで非常に困難な状況下にあるチベット人に希望のメッセージを発信しました。この会談は米政府と米国民が自由と民主主義に真摯に取り組んでいることを反映するものだと思います。」
(翻訳:植林 秀美)