2024年12月23日
東京:チベットハウス・ジャパンは、日本で学び、働く若いチベット人を対象に、毎年恒例の、チベットの認識や理解を深めるワークショップを開催した。このワークショップの目的は、若い学生や社会人が自分たちのアイデンティティを保ち、祖国チベットの自由と正義を取り戻すという共通の目的を忘れないようにすることである。
チベットハウス・ジャパンのアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表は、チベットの若者たちを歓迎し、チベット人が亡命生活を送っている理由、チベット人が闘う目的、世界の平和と安定のためにどのように貢献すべきかについて語った。また、情報と、現代の情報技術の重要性について述べ、チベット問題の認識を広めるために情報技術を活用するよう学生たちに勧めた。なかでも、中央チベット政権とチベットハウス・ジャパンのウェブサイトを常に把握し、チベット・ディスウィーク(一週間のチベットのニュースを様々な言語で読み上げる番組)の日本語版を視聴し、日本の友人と分かち合うよう促した。アリヤ代表は、中国共産党がチベットの宗教問題に干渉し続けていること、中国の植民地的寄宿制学校の影響、米国の「中国・チベット中国紛争解決促進法」の重要性について学生たちに伝えた。
麗澤大学に留学中の、中央チベット政権の職員であるテンジン・ダハ氏とテンジン・タシ氏は、行政で働くという経験について講演を行った。テンジン・ダハ氏は、チベット政策研究所の活動と重要性について簡単なプレゼンテーションを行った。
また、千葉工業大学同窓会前会長のヤンチェン・ラモ氏が、同窓会の年間活動について説明し、新会長に就任したテンジン・ツンドゥ氏を紹介した。
総合コンサルティングファームのディレクターで、チベット児童教育プログラムのスポンサーでもある尾形順一氏は、学生たちと懇談するなかで、日本でのビジネスチャンスについて説明し、日本での採用に関する情報を伝えた。
チベット子供村(TCV)の長年のスポンサーであり支援者である軍司氏と古川氏は、チベット人コミュニティとの活動経験を話し、日本の教育経験を活かして両コミュニティの交流を強化し、亡命チベット人コミュニティの効率化と近代化の促進に積極的に貢献するよう、学生たちにアドバイスした。
ワークショップには約20人が参加し、参加者は自分の研究分野や日本での仕事について話し、講演者と意見を交換し、交流した。
チベットハウス・ジャパンのタシ・ヤンゾム事務局長が司会を務め、参加者全員と講演者に謝辞を述べた。アリヤ代表は、講演した緒方氏、郡司氏、古川氏にチベットの伝統的なカタとチベットに関する書籍を手渡した。
–ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告
(翻訳:稲田かおり)