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チベット問題解決法案、米下院で停止動議が可決。大統領に提出へ

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2024年6月12日

チベット問題解決法案の決議を求める米下院での停止動議が可決。今度は大統領に提出される

ダラムサラ:チベット解決法案は、下院に提出された翌日の6月12日水曜日、米下院(アメリカ合衆国下院)が同法案の上院版に対する停止動議を可決し、成立に近づいた。下院は水曜朝、391対26の賛成多数で修正法案を承認した。法案は今後、最終承認を得るために、バイデン大統領の事務所に提出されることになる。

「チベット・中国紛争法の解決の促進」と題された法案S.138は、2月15日に下院が圧倒的多数で可決した超党派の下院法案HR533の上院版である。その後、この法案は上院へ送られ、S.138として1項のみの修正が加えられ、5月23日に全会一致の支持を集めた。上院で修正された法案は検討のために下院に戻された。

6月11日、この法案の提出者であるジム・マクガバン下院議員(民主党-マサチューセッツ州)とマイケル・マッコール下院議員(共和党-テキサス州)は法案を提出し、同じくこの法案を強く支持していると発言したビル・キーティング下院議員とともに、下院議員に対して法案に賛成票を投じるよう促した。

マイケル・マッコール下院議員は、「米国は、中国共産党が誤って主張しているように、チベットが古代から中国の一部であったことを決して認めていない。この法律は米国の政策を明確にし、チベット人の独自の言語、宗教、文化を強調するものである。それは中国共産党のプロパガンダを押し返すよう、アメリカの外交を方向づけるものである。さらに、チベット人が自らの将来について発言権を持つことを保証する。またこの法案は、中国共産党と民主的に選出されたチベットの指導者との間の対話の必要性を強調している。どのような決議案にもチベットの人々の願いと声が含まれなければならない。この法案の可決は、チベットにおける中国共産党の現状は受け入れられないというアメリカの決意を示しており、チベットの人々が自分たちの将来に責任を持てるようにするために、この法案ができるだけ早く大統領の机の上に届くよう速やかに可決されることほど、ダライ・ラマとチベットの人々に対するこれ以上のメッセージや贈り物はないだろう。」と述べた。

また、ビル・キーティング下院議員は、「あまりにも長い間、中国政府はチベットの人々を抑圧し、チベットの将来に関してダライ・ラマおよびその代表者らと有意義な対話を行うという約束を守ることができなかった。“法案”は、中国政府の抑圧的な手法と執拗な偽情報を批判している。この法案は、チベット問題に対する我々の揺るぎない支持を強化するものであり、中国に対しチベット代表との真の対話を求めるものである。また、チベットに関する中国の偽情報に対抗するための公共外交の取り組みを強化することにより、2002年のチベット政策法を強化するものである。」と述べた。

この法案を提出したジム・マクガバン下院議員は、「世界は紛争であふれている。多くの紛争の根底には、人民の人権の組織的な否定があり、チベットと中国の10年にわたる対立は、侵略、抵抗、そして反乱の武力紛争として始まった。長い目で見れば、暴力の再開を防ぐ唯一の保証は、中国がチベット人の人権と尊厳を完全に尊重することである。この法案への投票は、チベット人の権利を認める投票である。これはチベットと中華人民共和国の間の紛争を前提条件なしで、国際法に従い、対話を通じて平和的に解決することを主張するための投票である。」と述べた。

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(翻訳:くぼ )