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ナーランダー僧院新キャンパスの落成式を祝福

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2024年6月22日
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インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラ

 

ダライ・ラマ法王は、インドのビハール州ラージギールに新設されたナーランダー僧院新キャンパスの落成を祝してナレンドラ・モディ首相に書簡を送り、次のように述べられた。

「もともとナーランダー僧院は学問の中心地として東方の太陽のように輝いていました。厳密な研究や議論、問答に根ざした教育が花開き、アジアの津々浦々から学僧たちが集まっていたのです。哲学、科学、数学、医学に加えて、長年にわたるインドの伝統哲学である非暴力(アヒンサー)と慈悲の心(カルーナ)についても彼らは学んでいました。非暴力と慈悲の心は今日の社会とも関連があるだけでなく、極めて重要です」

「こうした優れた資質に加えて、ナーランダー僧院の学僧たちは、心と感情の働きを徹底的に理解していきました。そしてインドの伝統的な瞑想修行から一点集中の瞑想(止:シャマタ)と分析的瞑想(観:ヴィパッサナー)が生まれたのです。ナーランダー僧院の伝統が論理と根拠という観点からこれらの資質を示したということは、人類のより広い利益のために、これらを現代の教育と容易に組み合わせることができるということなのです」

法王は、次のように書簡を締め括られた。
「古代インドの知識と智慧に対する関心がインド全土とさらに遠くの若者たちの間で高まっていることに、私は大変勇気づけられています。このことがより思いやりのある社会の構築に寄与する可能性は大いにあるでしょう。古代インドの哲学知識に対する関心と認識を高めることに専心している者として、私は、この歴史的な場所にナーランダー僧院が新設されたことを心から称えるとともに、成功と繁栄を祈念したいと思います」

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