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中国の裁判所、チベット人権活動家ゴンポ・チー氏のラサ公安局に対する訴訟を却下

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20241021

中国の裁判所、チベット人権活動家ゴンポ・チー氏のラサ公安局に対する訴訟を却下

ダラムサラ: 中国政府から終身刑を宣告されたチベット人起業家ドルジェ・タシ氏の姉であるゴンポ・チー氏が、昨年12月にチベットのラサで平和的な嘆願を掲げていた時に捕まり、当局によって10日間拘留されたことについて、今年3月初旬、ラサ市城関区(チョングァン)の公安局に対し訴訟を起こした。信頼できる情報筋によると、ラサ市城関区の裁判所は今年6月下旬に開かれた裁判で、彼女の訴えをすべて却下した。

ゴンポ・チー氏と夫のチョギョン氏は、20231月から数回にわたってチベット自治区の高等裁判所の前で、弟の不当な扱いを是正するよう嘆願し、当局がドルジェ・タシ氏の事件を再調査し、15年以上拘留されているドルジェ・タシ氏との面会を許可するよう求めている。チベットから配信された動画には、ゴンポ・チー氏がチベット自治区の高等裁判所の前に横たわり、「ドルジェ・タシは無罪」や「チベット高等裁判所は法律を不当に扱っている」などのスローガンが書かれた旗と習近平氏の写真を掲げて、平和的な抗議活動を行っている様子が映っている。ゴンポ・チー氏はドルジェ・タシ氏の弁護士に、事件の記録を再調査するよう求め、さらに、裁判所が誤りを訂正する手続きを再開するよう求めている。

チベットからの信頼できる情報に基づいて既に報じられているように、ラサ市城関区の公安局は、ラサで請願活動をしていたゴンポ・チー氏を何度も強制的に連行し、複数の傷を負わせている。昨年12月には、公安局は「秩序を乱した」としてゴンポ・チー氏を10日間拘留し、請願の際に掲げていた旗や関連する品物を没収した。

その結果、ゴンポ・チー氏は今年初め、自らの権利と利益を守るため、ラサ市城関区の裁判所で、城関区公安局を相手取り訴訟を起こした。ゴンポ・チー氏は、公安局が自分に対して科した行政処分を違法として取り消すことと、自らに対する「行政処分の決定」を取り消すことを求めた。国の基準に従い、被告は10日間の拘留中に原告が被った経済的損失を賠償するよう命じられた。さらに、請願に関連する私物や、請願の際に使用した旗が押収された。

ラサ市城関区の裁判所は今年627日にこの事件を審理し、合議体は予想通りゴンポ・チー氏が「秩序を乱した」と偏見に満ちた判決を下し、公安局が適用法令に従って行政罰を科すことを認めた。押収された物品の返還も却下された。

さらに裁判所は、ゴンポ・チー氏の行政賠償請求には事実に基づく法的な根拠がなく、彼女の違法行為は法律で保護されないため、被告は行政賠償の責任を負わないという判決を下し、関連する中国の法律に従い、ゴンポ・チー氏の請求をすべて却下した。

ドルジェ・タシ氏は15年以上、中国の刑務所に収監されている。ドルジェ・タシ氏の家族は長年にわたり、彼が受けてきた一連の拷問や暴行に関係する健康状態について懸念を強めてきた。公正な裁判と事件の見直しを求める要請が多くあるにもかかわらず、ドルジェ・タシ氏は依然として獄中にいる。彼の家族は刑務所内での面会を拒否され、上層部への訴えも実を結ばなかった。ドルジェ・タシ氏はチベット人亡命者への寄付や、チベットにいるチベット人抗議者への資金提供の容疑で、2008710日に逮捕され、2010517日に終身刑を宣告されている。

–情報・国際関係省の国連、EU、人権デスク、チベット人権擁護課による報告

オリジナル記事


 (翻訳:t.m.

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