2024年6月4日
東京:2024年6月3日、東京の衆議院第一議員会館で、中国の自由と民主主義を支持する中国と日本のNGO団体が、天安門事件の第35周年追悼集会を開催しました。このイベントは、「対話中国」日本支部顧問の井出慶太郎氏と、日本支部代表の王進忠氏によって進行され、6月4日の天安門事件の経緯が簡潔に説明されました。
元経済産業副大臣、元衆議院議員である人権財団理事長の牧野聖修氏が参加者を歓迎し、民主主義の重要性と、中国共産党による中国と占領地域での人権侵害に反対する長年の活動について語りました。また、抑圧的な体制に立ち向かい、自由と民主主義を中国にもたらすために、全ての中国人と国際民主主義機関の団結を呼びかけました。
ゲストスピーカーとして招かれた、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士は、このイベントについて考えを共有する機会を与えてくれた主催者に、感謝の意を表しました。
アリヤ博士は、すべてのチベット人を代表して、天安門事件の最中、およびその後の中国共産党の残虐な弾圧の犠牲者に対する哀悼と慰めの意を表し、残虐で不名誉な中国共産党政権と闘う中国人、香港人、台湾人との連帯を伝えました。また、中国の民主化は不可避であり、チベット人は自由と民主主義を求める中国の兄弟姉妹の闘いと共にあると述べました。さらに、中国共産党の主張に反して、チベット人は分離主義者でも反中国でもなく、チベット人と中国人の団結を恐れているのは中国共産党であると説明し、ラルンガル僧院とヤチェンガル僧院の破壊は中国共産党の分離主義的な意図を明確に示していると説明しました。
イベントの第一部では、アムネスティ・インターナショナル日本の北井大輔氏、日本ウイグル協会副会長のサウト・モハメド氏、ジャーナリストの張本真氏、作家の李小牧氏らが登壇し、中国共産党支配下の中国の過酷で抑圧的な政治・社会環境と、中国、アジア、そして世界の平和と安定のための民主主義の重要性を訴えました。海外からのメッセージも読み上げられ、中国共産党の残虐な体制を非難しました。
第二部では、東京大学の阿古智子教授による映画上映が行われました。これは香港の民主化闘争と、それがいかに残酷に弾圧されたかを映し出すものでした。この映画は、現在も刑務所で苦しんでいる民主活動家の鄒幸彤(トニー・チョウ)氏に焦点を当てていました。
「人権外交を超党派で考える議員連盟」の桜井周議員(立憲民主党)、「Stand With Hong Kong」の平野雨龍氏、その他の活動家たちは、中国共産党がいかに香港から平和、繁栄、民主的権利を奪ったかを語りました。
イベントの最後にはキャンドルナイトが行われ、中国共産党政権の犠牲となった全ての人々のために祈りを捧げ、中国と世界の自由、民主主義、平和を求めるすべての中国人と支持者の団結を願いました。
—報告:ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
(翻訳:ヤーマ キリーク )