2024年12月9日

東京:12月8日、日本在住のチベット人が東京・浅草の花川戸公園に集まり、国際社会の一員として世界人権宣言デーを祝った。「自由と人権のために独裁政権と闘おう」というテーマのもと、人権のためのピースマーチ委員会によって企画された集会とピースマーチ(平和行進)が実施された。
祖国で人権侵害に直面している様々なコミュニティの人々がこのイベントに参加し、自分たちの困難な状況について情報を共有した。在日チベット人コミュニティとスチューデント・フォー・フリー・チベット・ジャパン(SFTJ)はチベットを代表して、中国共産党政権下のチベットで起こっている人権侵害について語った。SFTJの金田太朗氏が司会を務めた。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のタシ・ヤンゾム事務局長がイベントの主催者に感謝を述べ、中国がチベットにおいて残虐行為と人権侵害を続けていることについて、集まった人々に語った。事務局長は、国際社会と日本政府が中国政府に対して、世界人権宣言の原則の遵守とチベット及びその他の占領地域でのジェノサイドの中止を強く求めるよう訴えた。
南モンゴル、ウイグル、中国、香港、ミャンマー、カンボジア、ウクライナ、及びイランの代表者たちもまた、自分たちが祖国での自由と民主主義を求めて闘っていることを、集まった人々に伝えた。そして、世界中の独裁政権に対して、力を合わせて戦うことで、それぞれの祖国での人権と自由を取り戻すという理念を共有した。
在日チベット人コミュニティ会長のドルジェ・シオタ氏は全ての参加者に感謝の意を表し、残虐な中国共産党政権がどのようにしてチベット人の宗教的権利と人権を奪っているかについて語った。シオタ氏は、自由と民主主義のために団結し、ともに戦うことによって、民主主義は不可避であるという正しいメッセージを世界中の独裁者に伝えるよう、参加者に強く呼びかけた。
集会の後で、様々なコミュニティから集まった約200人の人々が横断幕や旗、プラカードを掲げて、浅草通り周辺でピースマーチ(平和行進)を行った。そこに書かれたスローガンには彼らの主張と祖国の人権状況の実情が切々と訴えられていた。多くの通行人が手を振り、声援を送る中、ピースマーチは隅田川付近の公園で無事に終了した。
–ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告





(翻訳:麻雪)