
at the Beacon Theater in New York on October 20, 2013.
Photo/Jeremy Russell/OHHDL
法王猊下は、10月20日ニューヨークで「非暴力の徳」のテーマで講演され、過去60年以上において特徴ある四時代—毛沢東のイデオロギー時代、鄧小平の富国時代、江沢民の富裕層の共産党入党を承認する時代、胡錦濤の調和ある社会を保証する試みが必ずしも成功を収めなかった時代—が見られたと述べられた。調和は重要であるが、互いの信頼と尊敬によって保証されるものであって武力によって保証されるものではない、とも述べられた。
「いま習近平と李克強の新時代が始まり、この時代においては彼らが良識をもって鄧の実事求是の訓戒に従うことが望まれる」とダライ・ラマ法王猊下は述べられた。
猊下は、毎週10人から20人の中国人がダラムサラまで自分に会いに来る、とも述べられた。
ダライ・ラマ法王猊下は、圧倒的多数のチベット人はチベット独立ではなく中国体制内での真正自治を望んでいる、と繰り返された。「チベット在住のチベット人600万人の9割が、この目標が現実的であり機能するものと思っている。自由諸国に住むおよそ10万人の、繰り返しではあるが9割もの人々が私たちを支持している。少数派は異なる考えでいる。そのうちの一人か二人が即時完全独立を望んでいるだけである」と述べられた。
ダライ・ラマ法王猊下はさらに、ご自身が会われた世界的指導者のほとんどから中国との対話を通じた取組を薦められた、とも述べられた。もし独立を希求し続ければ、国際社会は国連でさえもチベットの大義名分を支持しないだろう、とも述べられた。
それゆえ私たちは中国に中道政策で臨むことを提唱してきた。それによって、チベット開放やチベット人のより自由な内外の往来の承認といった中国の政策を促進してきた。状況評価のため現地調査団がチベットに送られてきた、と猊下は述べられた。
「我々はチベットを近代化したい。しかしアジア10億人を養う水源を抱く脆弱な自然環境の保全が可能でなければならないし、固有文化、言語と宗教の保護も可能でなければならない。繰り返しになるが、僧院が再生され、カムやアムドを含むチベット全土からの学生にとっての学習拠点とされなければならない。」と猊下はおっしゃった。
(翻訳:Haruka)