2023年11月15日
ダラムサラ、2023年11月14日:日本から曹洞宗の代表団が、チベット亡命議会を訪問し、ケンポ・ソナム・テンフェル議長および、ドルマ・ツェリン・テイカン副議長と会談しました。
曹洞宗常林寺の林秀穎師と東京、長野、茨城に所在する9つの寺院の代表者らは、チベット情勢の悪化に懸念を表明するとともに、今年9月、中国に対し、チベット国内における人権と信教の自由の侵害を止めるよう求める7項目の共同声明を発表していました。
16名からなる代表団は、宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会参与の林秀穎師が団長を務めました。
代表団を歓迎して議長は、チベット亡命議会の構成、職務、発展状況の他、支援、権利擁護や訪問に関するプログラムについてその要約を説明しました。また、議長は、かつてチベットが独立国家であった遥か昔から、日本とチベットの人々が共有してきた宗教的な絆を強調しました。さらに、チベット支援議員連盟に所属する議員の数が、日本が最多であることも伝えました。
ドルマ・ツェリン・テイカン副議長は、チベットを支持する7項目の共同声明について代表団に感謝の意を表し、チベットの非暴力という仏教の信念を信条としていることを称賛しました。また、中国共産党が次期ダライ・ラマを任命すると宣言したのは、チベットの抵抗勢力を鎮圧し、チベットの不法占領を正当化するための政治的動機によるものであることを明らかにしました。
林秀穎師は、議長に7項目の共同声明を提示し、チベットで起きている残虐行為の実態を知って落胆していることを分かち合い、チベット人への揺るぎない支援を約束しました。
代表団は、チベット文化圏の儀式用スカーフであるカターと記念品を贈呈された後、チベット亡命議会の議事堂を案内されました。
-チベット政務次官による報告
(翻訳:仁恕)