2024年12月20日

東京:日本最大の国会議員団体である日本チベット国会議員連盟(JPSGT)は12月19日、参議院議員会館で実務委員会を開催し、新会長に山谷えり子氏、新事務局長に山田宏氏を全会一致で選任した。
下村博文前会長は、チベット問題や近隣諸国の人権状況に強い思いを持つ山谷えり子氏に、自信と満足をもって引き継ぐことを示した。また、新事務局長として山田宏氏を高く評価し、山田氏が国内におけるチベット問題の推進に大きく貢献することを大いに期待していると述べた。
山谷えり子新会長は責任を託されたことに感謝し、チベット問題が広く理解され、受け入れられるよう最善を尽くすと約束した。そして2011年にダラムサラを訪れ、ダライ・ラマ法王に謁見したことや、自身が、2016年の連盟発足以来のメンバーであることを振り返った。
山田宏新事務局長は挨拶のなかで、チベット人および政党を超えたすべての国会議員とともに、チベットの人々に正義と自由を届けたいと抱負を述べた。
国家基本問題研究所の櫻井よしこ氏は、チベット問題の重要性について語り、チベット人が自分たちの宗教と文化に対し、完全な自由を持つべきであると強く訴えた。櫻井氏は、中国共産党は、中国の憲法とは裏腹に、チベット人や他の国民が自分たちの言語を話し、アイデンティティを保持する権利を否定していると述べた。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表は、この委員会の企画と、下村博文前会長と石川昭政前事務局長の力強いサポートに感謝し、山谷えり子新会長と山田宏新事務局長にチベット伝統の白いスカーフを捧げた。アリヤ代表は、懸案事項や今後のプロジェクトについて委員会メンバーに説明した。メンバーは、そのうちのいくつかの事項について話し合い、残りの懸案事項については次回の会議に委ねた。
中国人権監視国会委員会の古屋圭司委員長は、他の議員連盟のメンバーにも今後このような話し合いに参加し、情報を共有し、皆が協力してできることを検討するよう促した。
渡辺周会長代行は委員の出席に謝意を表し、締めくくりの言葉として、私たちは皆、弾圧の恐怖のない世界秩序を確保するために努力するべきであり、そのためには、世界中の独裁政権の台頭を食い止めなければならないと述べた。この委員会には、日本維新の会の浦野靖人氏、東徹氏、三木圭恵氏らも出席した。
–ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告






(翻訳:稲田かおり)